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中国ネットトラブル 当局のオウンゴール?

2014年01月24日

【新唐人2014年1月24日付ニュース】中国大陸のインターネットで現地時間の21日午後3時頃、史上最大規模のトラブルが起こりました。数時間にわたり、全国およそ3分の2のサイトが正常にアクセスできなくなったのです。これについて、当局は「恐らくハッカーの仕業だ」と述べましたが、アメリカの動態網のビル・シャ会長は、「当局のネット封鎖システムの故障が原因で起きた、オウンゴールだろう」と指摘しました。

 

百度(Baidu)、新浪(Sina)など、末尾が「.com」、「.net」、「.org」で終わるサイトは、21日午後3時頃から正常にアクセスできなくなり、自動的に65.49.2.178というIPアドレスにつながりました。毎秒のアクセス量は100万回に達しました。

 

米国動態網技術会社 ビル・シャ会長

「これは弊社(動態網)のIPです。最初 弊社が攻撃に遭ったのかと思い、分析を始めました」

 

動態網が開発した「フリーゲート」は、中国大陸で使用率の最も高いネット封鎖を破るソフトです。このソフトを使えば、当局がブロックしている情報を自由に見られます。第三者のデータによると、通常、当局は動態網へのアクセスを100パーセント遮断しています。

 

しかし今回、「.com」などのドメインにアクセスすると、自動的に動態網のIPアドレスにつながりました。これについて、当局はハッカー攻撃が原因と述べましたが、動態網のシャ会長は、「個人のハッカーが世界で13台しかないルートサーバを攻撃し、しかも中国にだけ大規模な攻撃を仕掛けるのは、技術的に無理だ」と述べました。

 

米国動態網技術会社 ビル・シャ会長

「ルートサーバ(DNS)への攻撃成功はかつてないことです。DNSサーバは世界のインターネットが依存しているので、問題が起これば、世界中で問題が出ます。今回 海外は大丈夫でしたから、中国国内のネットの問題でしょう」

 

ロイター通信は、「当局がネット封鎖のシステムを修正した時のミスが原因だ」という関係筋の話を引用しました。中国当局は海外から入ってくる情報を制限するため、90年代末からネット封鎖を行っています。

 

米国動態網技術会社 ビル・シャ会長

「当局が使っているネット封鎖システムはドメインハイジャックの時、少しでもミスがあると、本来はブロックしているサイトに逆につながってしまうのです」

 

事件が世界の関心を呼んだ一方、中国のネットユーザーの脳裏には、このIPアドレスが深く刻まれました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2014/01/23/atext1049324.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/工)

 

 

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